WordPressでサイトを作るなら、レンタルサーバー選びはかなり重要です。
とはいえ、検索すると「高速」「安い」「初心者向け」「国内シェア」など、似たような比較が並びます。どれも大事ですが、フリーランスや副業ワーカーがWordPressサイトを作る場合は、もう少し実務寄りに見たほうが選びやすいです。
この記事では、WordPressにおすすめのレンタルサーバーを選ぶための基準を、個人運用と制作案件の両方から整理します。単なるランキングではなく、公開後に困らないための比較軸を中心に解説します。
この記事の結論
WordPress用サーバーは、速度だけでなく、バックアップ、復元、移行、SSL、サポート、複数サイト管理まで見て選ぶのが現実的です。
WordPress向けレンタルサーバーで見るべきポイント
WordPress向けのレンタルサーバーを選ぶときは、最低限次の項目を確認します。
| 比較軸 | 確認すること | 重要な理由 |
|---|---|---|
| WordPress導入 | 簡単インストール、セットアップ機能 | 初期設定の迷いを減らせる |
| 表示速度 | サーバー性能、キャッシュ、混雑時の安定性 | 読者体験や問い合わせ率に影響する |
| バックアップ | 自動バックアップ、復元方法、料金 | 更新ミスや不具合から戻しやすい |
| SSL | 無料SSL、自動設定、更新 | 問い合わせフォームや信頼性に関わる |
| 移行 | WordPress移行機能、代行、テスト環境 | 既存サイトの乗り換えで必要になる |
| 管理画面 | ドメイン、メール、SSL、DBの管理しやすさ | 運用時の作業時間に影響する |
| サポート | メール、チャット、電話、対応時間 | トラブル時の復旧速度に関わる |

WordPressは公開して終わりではありません。テーマ更新、プラグイン更新、フォーム確認、画像追加、記事投稿、バックアップ確認が続きます。
そのため、最初の設置が簡単かどうかだけでなく、運用中に戻せるか、相談できるか、移行しやすいかまで見ておくと安心です。
WordPress用サーバー候補の比較
ここでは、WordPress運用で候補に入りやすいサーバーを、実務目線で整理します。料金やキャンペーンは変動するため、確認日は2026年5月19日として扱います。
| サーバー | 向きやすい用途 | 強みとして見たい点 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| エックスサーバー | 長期運用、事業用サイト、制作案件 | WordPress簡単インストール、無料SSL、自動バックアップ、実績 | 料金、契約期間、必要スペック |
| ConoHa WING | 初めてのWordPress、副業ブログ、スピード重視 | WordPressかんたんセットアップ、独自ドメイン、SSLまとめ設定 | 契約期間、キャンペーン適用条件、移行時のSSL手順 |
| ロリポップ! | コストを抑えた個人サイト、ブログ | 低価格プラン、WordPress簡単インストール、無料SSL | プランごとの差、バックアップが有料オプションかどうか |
| さくらのレンタルサーバ | 長期運用、老舗サービス重視 | WordPress対応、無料お試し、SSLやバックアップ機能 | 管理画面の使いやすさ、必要機能の有無 |
ConoHa WING公式では、WordPressかんたんセットアップにより、サーバー、独自ドメイン、WordPress、テーマ、SSLをまとめて申し込み・設定できると案内されています。初めてWordPressを作る人には、設定のつまずきを減らせる点がメリットです。
ロリポップ!公式では、WordPress簡単インストール、無料SSL、7世代バックアップが紹介されています。ただし7世代バックアップは有料オプションと案内されているため、バックアップまで含めた実質コストを確認しておきます。
エックスサーバーは、WordPress簡単インストール、無料SSL、自動バックアップなどを確認したい候補です。制作案件や長期運用では、安さよりも復元しやすさやサポートの安心感が効いてきます。
制作案件で使うなら、比較軸が変わる
自分のブログを作るだけなら、自分が納得できれば問題ありません。ですが、Web制作案件でクライアントに提案する場合は別です。
クライアントのサイトでは、次のような確認が必要になります。
- 契約名義はクライアントか制作者か
- ドメイン管理者は誰か
- サーバー更新費用は誰が払うか
- バックアップ復元は誰が対応するか
- WordPress更新は保守範囲に含むか
- 問い合わせメールの受信確認は誰が行うか
このあたりを決めないまま「おすすめのサーバーで作っておきます」と進めると、納品後に認識ズレが起きます。

| 観点 | エックスサーバー | ConoHa WING | ロリポップ! | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|---|---|
| 契約名義・長期運用 | ★★★★★ 事業用・制作案件の標準候補にしやすい | ★★★★☆ 開設は簡単。契約期間と更新条件を確認 | ★★★☆☆ 低コスト案件向き。プラン差に注意 | ★★★★☆ 老舗サービス重視なら候補 |
| バックアップ・復元 | ★★★★★ 自動バックアップが標準機能として案内されている | ★★★★☆ 運用機能は確認したいが、WordPress周辺機能は強い | ★★★☆☆ 7世代バックアップは有料オプションとして確認が必要 | ★★★★☆ バックアップ標準装備の案内あり。操作感は要確認 |
| SSL・公開前確認 | ★★★★★ 無料独自SSLを無制限・無料で利用可能 | ★★★★★ WordPressかんたんセットアップでSSLまでまとめやすい | ★★★★☆ 無料SSL対応。設定手順を確認 | ★★★★☆ 無料SSL設定のマニュアルあり |
| クライアントへの説明しやすさ | ★★★★★ 実績・安定性・バックアップを説明しやすい | ★★★★☆ 開設の簡単さを説明しやすい | ★★★☆☆ 料金重視の説明はしやすいが、保守面の補足が必要 | ★★★☆☆ 老舗として説明しやすいが、初心者向けの操作説明は補足したい |
| 制作者側の扱いやすさ | ★★★★★ 制作案件での運用候補として扱いやすい | ★★★★☆ 新規開設や移行の流れを短くしやすい | ★★★☆☆ 小規模・低予算案件向き | ★★★☆☆ 長期運用向き。管理画面の慣れが必要 |
制作案件で総合的に選ぶなら、第一候補はエックスサーバーです。理由は、クライアントに説明しやすい実績、無料独自SSL、自動バックアップなど、納品後の運用で見たい要素を整理しやすいからです。
一方で、クライアント自身が初めてWordPressを触る案件や、サーバー・ドメイン・SSLまでまとめて始めたい案件では、ConoHa WINGも有力です。低予算の小規模案件ではロリポップ!、老舗サービスを好むクライアントならさくらのレンタルサーバも候補に入ります。
制作案件の要点
サーバー選びは技術選定だけでなく、契約名義、更新費用、保守範囲を決める作業でもあります。
WordPress初心者ならセットアップの簡単さを重視する
WordPress初心者がつまずきやすいのは、サーバー契約、ドメイン取得、SSL設定、WordPressインストールが別々に見えることです。
ConoHa WINGのWordPressかんたんセットアップのように、サーバー、独自ドメイン、WordPress、テーマ、SSLをまとめて設定できる機能は、初めての人には助かります。
ロリポップ!もWordPress簡単インストールを案内しており、管理画面からWordPressを導入できます。エックスサーバーもWordPress簡単インストールのマニュアルを用意しています。
ただし、簡単インストールは「公開開始」を楽にする機能です。公開後のバックアップ、復元、メール、更新管理までは別で確認しましょう。
セットアップが簡単な順ランキング
| 順位 | サーバー | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ConoHa WING | ★★★★★ | WordPressかんたんセットアップで、サーバー、独自ドメイン、WordPress、テーマ、SSLをまとめて進めやすい。初心者の初回開設では最も分かりやすい候補です。 |
| 2位 | エックスサーバー | ★★★★☆ | WordPress簡単インストールの手順が整っており、公開後の運用面も説明しやすい。制作案件では扱いやすい候補です。 |
| 3位 | ロリポップ! | ★★★★☆ | WordPress簡単インストールがあり、低コストで始めやすい。バックアップやプラン差は契約前に確認します。 |
| 4位 | さくらのレンタルサーバ | ★★★☆☆ | クイックインストールや無料お試しはありますが、初心者向けの迷いにくさでは上位3つを先に比較したいです。 |
WordPress向けレンタルサーバーの最終総合ランキング
WordPress用として総合的に見ると、単純なセットアップの簡単さだけではなく、公開後の運用、バックアップ、制作案件での説明しやすさまで含めて判断する必要があります。
| 順位 | サーバー | おすすめ度 | 最終判断 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | エックスサーバー | ★★★★★ | 制作案件や長期運用まで含めるなら第一候補。無料独自SSL、自動バックアップ、WordPress簡単インストールがあり、クライアントにも説明しやすい。 | 制作案件、事業用サイト、ポートフォリオ、長期運用のWordPressサイト |
| 2位 | ConoHa WING | ★★★★★ | 初回セットアップの分かりやすさは最上位。WordPressかんたんセットアップで、サーバー、独自ドメイン、WordPress、テーマ、SSLをまとめて進めやすい。 | 初心者のWordPress開設、副業ブログ、短期間で公開したいサイト |
| 3位 | ロリポップ! | ★★★★☆ | 費用を抑えたWordPressサイトには有力。WordPress簡単インストールがあり、低予算案件や小規模ブログで使いやすい。バックアップ費用やプラン差は確認したい。 | 小規模ブログ、低予算の個人サイト、検証用サイト |
| 4位 | さくらのレンタルサーバ | ★★★☆☆ | 老舗サービスを重視する場合は候補。無料お試しやWordPress対応はあるが、初心者向けの分かりやすさや制作案件での説明しやすさでは上位3つを先に比較したい。 | 老舗サービスを選びたい個人サイト、長期運用前提の小規模サイト |
最終結論として、Web制作案件や仕事用WordPressサイトならエックスサーバーを第一候補にします。初めてWordPressを作る人にはConoHa WING、費用を抑えたい小規模サイトならロリポップ!が現実的です。
WordPressで失敗しやすいサーバー選び
速度だけで決める
表示速度は大事です。ただ、WordPress運用では、速度だけでなくバックアップや復元のしやすさも大切です。
どれだけ速いサーバーでも、プラグイン更新でサイトが崩れたときに戻せないと困ります。副業ブログでも制作案件でも、復旧できることは大きな安心材料になります。
料金だけで決める
安いプランは魅力的です。しかし、独自ドメイン、バックアップ、メール容量、複数サイト運用を含めると、実質的には別のプランが合うこともあります。
最初の月額だけではなく、1年後の更新料金、オプション費用、移行の手間も含めて判断しましょう。
クライアント名義を決めずに契約する
制作案件では、サーバーとドメインの名義が重要です。クライアント名義で契約するのか、制作者が一時的に管理するのかを事前に決めます。
名義や支払いが曖昧なままだと、契約更新、移管、解約、保守終了時に困りやすいです。提案書や見積書にも前提条件として書いておきたいですね。
申し込み前のチェックリスト
- WordPress簡単インストールがあるか
- 無料SSLを使えるか
- 自動バックアップと復元方法が分かるか
- プラグイン更新で崩れたときに戻せるか
- 独自ドメインとメールを管理しやすいか
- 複数サイトを作る予定があるか
- クライアント案件なら契約名義を決めたか
- 更新料金と契約期間を確認したか
このチェックリストを使うと、「有名だから」「安いから」だけで選ぶのを避けやすくなります。
用途別の選び方
個人ブログなら、WordPressの始めやすさと料金を見る
個人ブログでは、WordPressをすぐ始められること、月額料金が続けやすいこと、無料SSLがあることを見ます。
最初は大きなスペックより、記事を書き続けやすい環境を優先したほうが続きます。
副業サイトなら、問い合わせ導線とメールも見る
副業サイトでは、ブログだけでなく、サービスページや問い合わせフォームを作ることがあります。
その場合は、独自ドメインメール、フォーム通知、迷惑メール対策、メール容量も確認しておきましょう。
制作案件なら、保守と引き渡しまで見る
制作案件では、サーバーそのものの性能より、納品後の管理が問題になりやすいです。
クライアントが自分でログインできるか、支払いを継続できるか、制作者がどこまで保守するか。ここまで設計してからサーバーを選ぶと、納品後のトラブルを減らせます。
よくある質問
- WordPressなら高いサーバーを選ぶべきですか?
-
必ずしも高いサーバーが必要なわけではありません。小規模サイトなら低価格帯でも始められます。ただし、仕事用や長期運用なら、バックアップ、復元、サポート、メールまで含めて判断したほうが安心です。
- WordPress簡単インストールがあれば十分ですか?
-
公開開始には役立ちますが、それだけでは十分とは言い切れません。公開後のバックアップ、更新、復元、セキュリティ、メール運用も確認しておきます。
- クライアント案件ではどのサーバーを選べばいいですか?
-
クライアントの予算、更新体制、保守範囲、メール利用、必要なサポートによって変わります。提案前に、名義、支払い、保守、復元対応を決めてから候補を出すのがおすすめです。
まとめ
WordPressにおすすめのレンタルサーバーを選ぶときは、ランキングだけで判断しないほうがいいです。
個人ブログなら始めやすさと料金、副業サイトなら問い合わせ導線とメール、制作案件なら契約名義と保守範囲まで見ます。WordPressは公開後の運用が続くため、バックアップと復元のしやすさも重要です。
最初の候補としては、エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ!、さくらのレンタルサーバなどを比較し、自分の用途に合うものを選びます。料金やキャンペーンは変わりやすいため、申し込み前に必ず公式サイトで最新条件を確認してください。

